隠し絵の囚人(下) ; ロバート=ゴダード@12冊目

こんにちは水無月です。

ゴダードさんの隠し絵の囚人(下)読み終わりました。

下巻半ば辺りから用意周到に張った伏線を見事なまでに回収して、ちょっと不満の残るような終わり方になりそうな終盤の雰囲気も結局は気持ちの良いエンディングで終わって良い作品だったと思います。ゴーダド特有の歴史的事実と虚構を織り交ぜ、過去の秘密を現在から解き明かしていくというゴダード的面白さも健在でした。

が、しかし、、、初期の頃の傑作。千尋の闇やリオノーラの肖像を知っている私にはもうちょっと頑張って欲しかったと思います。

特に今回の話は、ゴダードの面白さの秘訣である過去の秘密の解き明かしが、、、生きている人間から語られる部分が大部分の為、謎が次々と解き明かされていくというよりは、事実が語られていくという感じでワクワク感に欠けた気がします。(偉そうに言える人間ではないので。。。あくまでも私の私見です。)

まぁ、過去の傑作中の傑作。千尋の闇やリオノーラの肖像と比較するのは酷かもしれませんが。

まだ、読んでいないゴダード作品があと1冊ほどあるみたいなので、そちらも読んでみたいと思います。

(ちょっと最近漫画の大人買いをしている作品があって、、、まだまだ手をつけれそうもありませんが)

ではまた!

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