CB缶→OD缶詰め替え治具@82レビュー目
こんにちは水無月です。(^_-)-☆
以前のブログでOD缶コストについて言及していた事があったのですが、CB缶からの詰め替えが出来る治具というかバルブがあるので、それを使って水無月はOD缶コストを抑えています。
使っているバルブは上記のような物、2種類。
2つ持っているのは2本同時に作業を行いたいから2つ持っています。
あと、国産のメーカーさんが外国の劣悪品とかアルミニウムは傷みやすくて駄目だとか色々書かれていますけど、精密加工品でもないアダプターでそこまで差が出るとは思えないし、実際台湾製のアルミニウムの物を使っていますが、特に問題を感じた事も、生じた事もないです。
詰め替えは完全に自己責任となりますので、もしこの記事を読んで、詰め替えにトライされる場合は、その点十分に考慮して実行下さい。
OD缶はだいたい500gの容量に対して600円くらいの価格がします。
一方でカセットコンロに使われるCB缶(カセット・ボンベの略)は100均で販売されている事から1缶100円(容量は250g)500g換算で200円なので、価格は1/3になります。
ただし、寒い地域、時期に使うと液化ガスの気化熱による缶の冷えが発生して、これがガスの気化を妨げて燃焼しにくくなる現象「ドロップダウン」が発生しやすくなるので、OD缶はドロップダウンを防ぐために、より気化しやすいプロパンを混入させていますので、プロパン混入タイプのCB缶「パワーガス」
を使うと1缶250円くらい(250g)で500g換算にすると差はかなり埋まります。
なので、寒い時期、寒い場所でキャンプをしない人限定ですが、CB缶→OD缶の詰め替えを実施するとコストが約1/3くらいに抑える事が出来ます。
ただ、水無月は燃料は灯油系に揃えているのでOD缶を使うのはガスランタンを使う場合に限られるのですが、灯油ランタン2台体制になったので、今後は使用機会がぐっと減ると思います。CB缶のパワーガスは便利なので常時携行しています。
それでは詰め替え手順
OD缶を買った時に満タン重量を缶の裏に油性マジックで書いておく事を強くお勧めします。この重量以上詰めてしまうのは危険という1つのガイドラインです。
で、作業を開始する前に冷凍庫にでも入れておいて冷やしておきましょう。
冷やすのは中の残っているガス、及び、これから詰められて入ってくるガスが冷えて体積が小さくなるようにです。物質は温められると膨張し、冷やされると収縮します。収縮させることによって、缶内の圧力を低く保持させ、CB缶からのガスの移行を容易にさせるのが狙いです。
で、水無月は低温調理器を使って詰め替えをしています。
お湯を使う事によって、CB缶全体を一定温度で温めてやり、缶内のガスを膨張させて内圧をあげさせ、OD缶に移行させやすくするためです。低温調理器であれば火を使わずに一定温度でコントロールしやすいので、水無月は低温調理器で作業をしています。
絶対にガスコンロの火を使ったお湯で作業をしないで下さい。作業中にガスが漏れたら大事故になりますので。
アダプターのバルブを閉じた状態でOD缶にセットします。
尚、今回のOD缶は空状態ではなく、半分くらい残っている物を満タンにする作業です。
その後、CB缶をセット
この時点でバルブを開けると、満タンのCB缶の方が空のOD缶に比べて内圧が高いのでガスが移動し始めます。
低温調理器の水無月の温度設定は50℃です。
温度を上げた方が勿論作業は早く終わります。
CB缶は缶の表示に満タン状態で40℃は保証しているので、気体の状態方程式:PV=nRTで計算すると、、、詳細は面倒なので省きますけど、50℃なんて全然余裕なんですけど、まぁ、やっぱり色々と想定外があるかもしれませんので、いつも50℃で作業をしています。
CB缶側はこれで温め続けられますが、OD缶に入っていくガスのせいでOD缶がどんどん熱せられてきます。
なので保冷剤を缶の上に置き、そこにひたひたに水を張り、
濡れタオルを上から被せて缶全体を冷却します
10分後重量をチェックします。
この時、アダプターのバルブを閉じて、CB缶を外し、OD缶を外します。
CB缶を振ってみたら、まだ結構残っています。
現在のOD缶重量は447g
満タン重量は634gなのであと約190gです。
OD缶が空の状態とCB缶満タンの状態から入れるのは早いのですが、OD缶にガスが詰まって来て、OD缶内の内圧が上がるのと、CB缶の容量が減って、内圧が下がるとガス移行速度が落ちます。
最初の10分で150gくらい移動しているので、残り半分ちょっとは、倍の20分くらい掛かるかもしれません。
では、作業再開して、10分後(合計20分)
10分で50gですね。
更に10分後(合計30分)
10分で50g移行していますね。CB缶はこの時点でほぼ空です。
最初の10分で恐らく150g、2回目の10分で50g、3回目の10分で50g。
30分で合計250g移動という感じでしょうか。
尚、最後の方はガスの移行が遅くなります(音がするので分かります)その為、缶を斜めにして更に余熱する面積を増やしたり、降ったりしてます。
最後に重ねて言いますど、詰め替え作業の実施は
完全に自己責任になる事
作業における事故も、詰め替えをおこなったガス缶で起きた事故も双方とも自己責任です
火は絶対に使わない事
2点を十分に注意して下さい。
ではまた!