ルパンの消息 ; 横山 秀夫 1冊目
こんにちは水無月です。
最近、読書はもっぱらkindleです。
本が多すぎて家の書棚を圧迫しており、本を裁断してはスキャナで取り込み電子化に励んではいるのですが、
とても間に合わない状況なので、新しく買う本は出来る限りkindleにしています。
いつの日か電子化作業についてもブログにあげてみたいと思います。
今回の読書感想文ですが、横山秀夫さんの”ルパンの消息”です。
横山さんの未発表の処女作と後書きにありました。
本当かどうかは知りませんが。
横山さんの本は結構好きで、ほぼほぼ読んでいるつもりだったのですが、
処女作である今作は未読だったので手にとってみた次第です。
内容は横山さん得意の刑事物。
15年前の自殺と思われていた事件が実は殺人事件だったという、よく有りがちな設定。
ただし、時効があと1日という差し迫った状況なのと、当時悪ガキだった高校生3人組の悪巧みが事件に関わっているという事で、
この悪ガキへの取り調べと供述、回想が物語の骨子になっています。
終盤までほぼ一本調子な展開で、犯人の目星もうっすら中盤には分かるような展開。
処女作で荒削りな時期の作品だからこんな物かなーと思っていたら!
終盤から最終盤に掛けて、見事な展開をみせてくれました。
傑作か?と問われたら傑作ではないかもしれません。
横山さんの本では”第三の時効”が大好きなので、一番好きな本は変わらず”第三の時効”のままですが、
良作であることは間違いありません!
それにしても、書評って難しいですね。。。
ではまた!