隠蔽捜査4 転迷 ; 今野 敏@7冊目
こんにちは水無月です。
隠蔽捜査4ですが、読むのに少し時間が掛かりました。
これは別に面白く無かった訳ではなく、前回の書評文末でも述べましたが、
3.5が短編集で気楽に読めた反動で長編を読むのが少し億劫というか、
パワーが必要でした。
ただ、中盤以降はさすが今野さんの隠蔽捜査シリーズ。
散りばめられた伏線が一本に見事なまでに繋がって、先が気になって仕方ない展開!
後半はのめり込み一気に読み切りました。
内容は余り切り込み過ぎるとネタバレになってしまいますので詳細は望まれないと思いますが、
一介の所轄署長:竜崎が警察官僚として立場的に上の人間に対して組織の垣根を越えて、
いつもの原理原則、合理的な思考と判断で混迷極まる事態を解決していきます。
もう、この作品事態が竜崎の中央復帰後の活躍を期待させる、
思い起こさせる伏線的な作品になっているとしか思えない筋書きです。
5作目の内容は全く知らないですが、まだ署長で活躍するのでしょうか?
これだけ有能な警察官僚を署長のままで据え置いて良いのですか?
それとも警察庁はそれほど優秀な人材で溢れているのですか?
とつい思ってしまいました。
ただ、中央に戻って活躍する竜崎さんを見たい気もしますが、
一国一城の主:竜崎さんの活躍を今暫く見続けていたいと一方で思ってしまいます。
ではまた!