精霊の守り人 ; 上橋 菜穂子@2冊目
こんにちは水無月です。
NHKのドラマで綾瀬はるかさんを主演として精霊の守り人を3月19日から放映する関係からか?
kindleのお勧めにやたらと目に付く”精霊の守り人シリーズ”
未読なのと、kindleの書評が概ね良好なのと、シリーズ化&ドラマ化される位人気があるのなら!
という事で手に取ってみました。
内容はファンタジー。
いわゆる空想世界での冒険活劇ですが、一般的なファンタージが西洋的な設定が多いのに対して、
精霊の守り人は東洋的というか非西洋的な設定なので目新しい感があります。
上橋さんは文化人類学の博士号をお持ちとの事。
そういったバックグランドをお持ちの作者なので、人種や文化的な背景に対する設定の細かさや深さは流石と感じました。
女性作家ならではの女性視点での女性が主人公の物語。
女性が槍を持って用心棒として暴れ回るというのも珍しい設定ですが、
魔法が無く、呪術、星読みといった東洋的で神秘的な秘術が存在する世界観。
勝者が論じる歴史と敗者&マイノリティが伝える歴史の違いを物語の根源に置いていたり、
普通のファンタジーとは少し毛色の違った作品でした。
あとは、
用心棒として十二歳の王子を庇護する間に生まれる少年との暖かい絆。
親子では無いけど、どこか親子のような情愛。
少年が逞しく育って主人公の下を離れるラストシーンは続編を匂わせる終わり方だなぁと。
先を読んではいないのですが、続編にはやっぱりこの少年が登場するのだろうか。
凄ーく!面白くて!続きを早く読んでみたい!ってほどでは無いのですが、、、
続きはゆっくり読もうかなぁとは思っています。
やっぱり書評って難しいですね。
ではまた!