隠蔽捜査 ; 今野 敏@3冊目

こんにちは水無月です。

今野 敏さんの隠蔽捜査シリーズの第一巻 ”隠蔽捜査”

3日で読破しました。

私的に良く有る事ですが、シリーズ物は人気の結果という事で、

今野さん自体初めてでしたが手に取ってみた次第です。

で、

主人公の竜崎さん。

役柄は警察庁長官官房の総務課課長です。

警察庁の中枢の中でも中枢。

いわゆる警察官僚のエリート、キャリアの中でも更にエリートという設定。

その上、性格が典型的な凝り固まったエリート様。

大学は東大以外は無駄。行く意味が無いと断言する。

でも、そんな凝り固まったエリートだけど、

一本ビシッと筋が通っていて、官僚は国と国民に滅私奉公するというのが心情。

凝り固まったエリート官僚なんだけど、どっか異質。

一本筋が取っていて、自分の心情を決して曲げないという風変わりで変な竜崎さんが主人公の物語。

最初の2日は全く面白さが分からず、いっこうに進まないページ。

このシリーズ本当は面白く無いんじゃないの?って疑問がよぎった三日目。

散りばめていた伏線を次々と回収して、事件の全貌が朧気に見えてきてからが今野さんの本領発揮。

というか、主人公、竜崎さんの本領発揮。

組織全体が間違った選択を取ろうとしている中、一人竜崎さんだけが巨大な警察組織と異なる選択を選ぶ。

彼にその選択を取らせたのは、彼の仕事に対する流儀。

警察キャリアは常に正しい判断、決断を下すのが仕事。

判断に困った際には原理原則、合理的な手段を選ぶという彼の流儀をかたくなに貫き通します。

この原理原則、合理的という判断基準は今後一貫した竜崎さんの基準になっていきます。

結果、

原理原則と合理的判断で組織を正しい方向へ導いていき事件を解決します。

一方で凝り固まったエリート官僚だった竜崎さんが、

部下の寺岡や幼馴染みで警察官僚同期の刑事部長:伊丹とギリギリのせめぎ合いの中で、

凝りが少し解れていく様は見ていて気持ちが良く、面白い上に続編を見たいという気持ちになりました。

物語の最期に左遷で所轄の署長に転勤となりましたが、

前述の通り、所轄署長での活躍?と幼なじみの伊丹との今後の絡みを期待して次巻を読みたいと思います。

いやぁ、最初の二日は読み切れるか不安でしたが楽しかったです!

ではまた!

 

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